元保育士の小崎泰弘(こざきやすひろ)さんの本。兵庫県西宮市の初の男性保母として、1991年に採用された方だそうな。NHK の「すくすく子育て」にも出演、神戸常盤大学短期大学准教授、NPO ファザーリングジャパン理事などでご活躍。
自身も3人の男の子育てをしてきたこともあり、世のお父さんへのアドバイス本の一冊として、読んでみました。
一番響いたのは(薄々感じてはいたけど)、父親の子育て参加やってる感と、母親がやってほしいこととのギャップですね。父親は子育てや、お世話の美味しいところしかやらないという、母親の声があるそうな。。。
ま、まぁ、確かにウンチ漏らした時に服は洗ってなかったよね。。。ウンチのオムツは替えていたけど、洗面器につけてお終いでした。悔い改め、早速、ウンチも洗うようにしましたm(_ _)m
まぁ、父親がやらんと母親がやらなきゃいけないわけで、そういう所で、あの人は育児やお世話をしない!となるわけですね。非常に実感がもてました(笑)
本書は4章構成ですが、元々159ページと短いため、サクッと読めます。深い知識をご希望の方は別途、読んだ方がいいですね。たまには子育て本を読んでモチベーションを上げたいという方や、初めての育児本という方には、さらっと読める内容でよいと思います。
第1章 子どもの“根っこ”を作る、パパ育児のすすめここでは、子どもの成長について、誕生から思春期くらいまでを超概説。
今回、気付いたのは幼稚園くらいの子どもは、「いま、ここ」で生きている、というところですね。将来どうなるという具体的なイメージはなく、過去のこともすっかり忘れているようで、「怒るときに何度も言わせないで!」と、言っても子どもからすると「1回目だよ???」となる(笑)
毎回、毎回、根気よく言い続けていれば、そのうち伝わるそうです。
第2章 オトコの子育て、これがわかればうまくいく!ここでは、育児のやり方や母性と父性について述べられています。
とにかく母親と同じようにお世話する。これが肝ですね。乳児、幼児には、快・不快しかないため、一番接している時間が長い母親と同じように接することができるとベスト。とはいえ、小崎家もオムツ替えのお尻の拭き方でケンカしたりと、世の中のパパはOJT で覚えていくしかないようです。
私も、どうせーっちゅうねん!!と、心の中で非常にイライラした事ありますが、後で思い返せば、ママも体調不良だったり、いろいろやりたいことある中でできない日々が続いていたりと、私以上にイライラがたまっていたんだなぁ、と反省。初めてすること、久しぶりにやることは、逐一確認するようにしています。
一例ですが、洗濯用洗剤は我が家には少なくとも5種類存在しております。アラウ 乳幼児用さらさ 子供服など。漂白剤が入っていない洗剤アタック 普段洗い、漂白剤入り洗剤 ニュービーズ ジーパンなど、柔軟剤配合洗剤エマール ドライ洗い
棚を開けたら、レノア ハピネス、さらさ(柔軟剤)も、あったわ。。。
すまんな、独身時代はアタックしか使ったことなかったわ。どおりでTシャツの模様や色がメキメキ落ちていくわけだぜ!www
覚えられない人はメモしましょう。聞くは一時の恥ですよ。わからないままやると、仕事でも怒られるじゃないですか。家事の方が仕事より褒められたり、労われたりする機会はちょっぴり多いと思います。妻に家事に対して、どれだけ自分がありがとうを言っているかと考えたら、ほとんど言ってないでしょうから、決して期待してはいけないですが(笑)
第3章 子どもが輝く!パパ育児10の実践いよいよ、具体的な行動紹介の章です。
早速、取りかかるためにも事例がほしいんですけど、という期待に応えてくれます。
- 笑顔で毎朝オハヨー!
- 早起きして朝に絵本や子どもと遊ぶ
- ご飯をあげるのに関わる
笑顔で元気よくオハヨー!とまでは、言ってなかったかも。本書では、朝の忙しい時間にママの負担を削減すべく子どもをパパに引きつける事を紹介。
ただ、都内勤務、郊外在住者にとって、6時起床はそんなに早くないのよね。。。着替え、朝ご飯でだいたいタイムアップです。平日の夜に間に合わなければ、朝に関わろうということですね。
- 子どもの好きなもの、友達の名前、服や靴のサイズ
- 早くは禁句、子どものペースに合わせよう
- 大好きを伝える
近所の子どもの名前は、ようやく覚え始めました。週末しか会わないので、会っているときは話しかけるようにして記憶に焼き付けます。まだ話せない小さい子ども達の名前は、こっそり家内に確認します(笑)
子どものペースに合わせる。つい、急げ~ってなるので、余裕みて移動や滞在時間をとるようにしていますが、まぁ、トラブルも思い出ですよね!
抱っこやおんぶは、嫌がらないので大好きなことは伝わっていると思います!抱っこしているパパの方も幸せな気持ちになるので不思議ですよね。小学校低学年くらいなら、まだ抱っこするでしょうけど、頻度が少なくなることを思うと出し惜しみしている場合ではないかなぁと。
- ダイナミックな遊び
- パパ目線の絵本
- 子どもと2人でお出かけ
- イベントは量がダメなら質で!
肩車などの体を使った遊び。確かにジャイアントスイングみたいなグルグル回る遊びはお父さんならではかも。ままごとは、ずっと座っていると腰がつらくて(笑)
絵本については、我が家はあまりウンチものは試していないような。紹介されている「うんちしたのはだれよ!」を借りてこようかな。
そうね、お留守番だと、ママが帰宅したら散らかった部屋と、ご飯は?って急かされているのが目に見えるよね(笑)なら、近場から徐々にお出かけの行動範囲を広げていくのがよいでしょうね。歩いていけるスーパーや公園などには、週末はできるだけ行くようにしています。
住宅展示場の空気で膨らまして、中のふわふわした所で飛び跳ねて遊ぶやつ、人がいないからって1才の下の子を入れたら、足元ふわふわし過ぎて酔ったのか、ゲロ吐いて焦りましたけどね(笑)
まぁ、そんなんも日常の1コマですよね。あのときのバイトのお兄さん、片付けゴメンね。そして、いやな顔せず、ありがとう。
クリスマスや、節分など、普段忙しいなら、イベントの時はちょっと張り切ってみましょうということ。パパが楽しく過ごせば家族も楽しく過ごしてくれますよ!やべっ、結婚記念日もすぐ近くだ!
第4章 子育ては、家族育てだ!男性の育児参加が増えてきてよいことだという風潮だか、まだまだ男性には「手伝う」という雰囲気であり、その意識に対して母親はイライラしているとのこと。反省ですね。。。
パパは家事や子どものお世話の量を増やせばいいと考えがちですが、アンケートによると、ママ達からしてみれば、私の事を気遣ってほしいとのこと。パパは普段手伝えない後ろめたさからか、家事を率先してやればOKと考えがちですが、実際、外に働きに行っている以上、日中、子どもの世話ができるはずもなく、そこはママにまずは感謝をしたうえで手伝うのが円満なパパの育児になるそうです。
いやはや、深いですが、お互いが好いて結婚した以上、素敵な家族にすべく、感謝、思いやり、話し合いをもって日々暮らしていきたいものです。
具体的な行動や、理論的なものは少ないものの、日々の行動を見直す、なかなか含蓄のある本でした。